海の眺めが美しい、こだわりの隠居住まい

　小樽の朝里の海岸やその先の海を見渡す高台に、長年札幌で事業を行ってきたご夫婦が、余生を送るために建てられたお宅です。2年がかりでプラニングを行い、お二人のこだわりをたっぷり詰め込みました。　まずご夫婦が重視されたのが、室内どこにいても海が見えること。そのため部屋は全て、北側の海向きにしました。海を見ながらバーベキューがしたいというご要望のために、8帖大の広いバルコニーも設置。奥様が星を見るのがお好きということで、南側にもバルコニーを設置したり、車庫の上にも登れるようにしたり。またホールや部屋の天井には蓄光クロスを貼り、暗くなると星座や星の姿が見えるようにしてあります。サッシは全てトリプルガラスを採用し部屋は全て床暖房と、暖かさも確保。海の眺めと趣味、そして快適さを高いレベルで達成した家になりました。

事例11 U邸

海側から見た外観です。2階のベランダはリビングに接続。海側の外壁は潮風を考慮して、フッ素樹脂塗装を施した、ｶﾞﾙﾊﾞﾘｳﾑ鋼板の外装材を使用しています。
ベランダから見た海の景色です。手すりの下のガラスも透明なものを使用して、景観の妨げにならないようにしました。
山側からの外観です。こちら側の壁は白い塗壁に。軒天には防腐を抑えるために透明の防腐塗料を3回塗布した杉材を使用して、落ち着いた雰囲気を演出しています。
西側からの外観です。1階右の車庫と左の建物の間のスペースは、家庭菜園用の中庭。これもご夫妻たってのご希望を実現させました。
2階の天井高は2m70cmに。それもあって、リビングは広々とした印象です。床は楢無垢材のフローリング。床暖が入っていますが、物を乾かすための小さなパネルヒーターを各部屋に設置。
2階の浴室にはご要望通りに壁面にテレビを。その他肩湯装置があったり、打たせ湯やミストサウナの設備もあったりと機能が充実しています。窓からは海の景色も！
1階の洋間は寝室に。ベッドを置くところには、造り付けのベッドサイドランプを設置しました。照明へのご要望も多く、全体として調光だけではなく調色も可能な照明器具を多く使っています。
1階の和室は客間としての使用も想定。障子戸は戸袋に入れてフルオープンにして、海や中庭の眺めを楽しむことが。床の間の壁には珪藻土を使用しています。
部屋の多くの壁が塗壁なのがこの家の特徴。しかしトイレはクロスで雰囲気を変えてみました。1階は森のイメージ。2階は上品なピンク一色になっています。
1階の車庫はご主人の趣味である車が2台、ゆったり入るように。床はタイル張りに壁ははクロス張りにして、ご主人の「城」に相応しく仕上げました。